OLHA

くうそう と もうそう と ことば と

何でそんなに笑ってるの? 帰り道 駅のホーム 女子高生がゲラゲラ笑う ぼくは笑えないよ これっぽっちも きっと ぼくを信じている人は あそこにはいなくて きっと ぼくの信じている人も ぼくを嫌っていて 帰り道 駅のホーム 女子高生がゲラゲラ笑う ぼくは笑…

クライベイビー

嬉しいことがあった すごく すごく あったかくって ぽろり すぐ涙 落ちてきちゃうんだ クライベイビー 悲しいことがあった とても とても 痛くって ぽろり すぐ涙 落ちてきちゃうんだ クライベイビー 驚くことがあった それは それは 夢みたいで ぽろり すぐ…

生き甲斐

嬉しいことがあった とても嬉しいことがあった それだけで 『生きててよかった』なんて思う散々 『死にたい』とか『消えたい』とか『逃げたい』とか思うのにこれだから 生きるってやめられない

今を

私は刃を捨て 今を生きなければ 傷をよく見なさい もう塞がっているでしょう? 私は刃を捨て 今を生きなければ 過去とさようならをして 今の私と手を繋いで 今を生きなければ

行き来

一人きりになりたかったり 誰かに見付けてもらいたかったり 自分の世界に閉じこもったり 広い世界を見てみたくなったり 誰にも私を理解できないと思ったり 誰かに慰めてほしくなったり 行ったり来たり 行ったり来たり 今はとっても 誰かといたい

はしっこさん

私はいつも はしっこさんお部屋の はしっこみんなの はしっこ笑い声の はしっこそうして いつも 探してる上手に まあるを かきたいなまあるの まんなか 行きたいなどうして 上手に できないの?私はいつも はしっこさんまんなかさんには なれっこない____…

重り

本当に伝えたいことは いつも心の奥底のほうにあってすくい上げるのがとても難しい今日も本当に伝えたかったことを胸に抱えたまま帰るどんどん どんどん些細な一つ一つが 心に積もっていって重みを感じるようになるまた一つまた一つ

愛するとは

恋を君が教えたんだ僕に嫉妬を愛することと同時にごめんねありがとうごめんね

「あっ!」

言葉がドアをノックしたらすぐに捕まえないと「あっ!」という間に逃げてしまうからね

恋の四季

恋にも四季があるとしたら、僕と君は今、どの季節にいるんだろう。

あたたか

「上手く言葉にならないのは、言葉が枯れたからではなくて、感情に言葉が勝てなかったのだよ」と柔い笑みを浮かべて君は言ったそれならどうやってこの気持ちを君に伝えよう?「ありがとう。思い悩む時間こそ、形のない言葉なのだよ」と温い手で私を包んで君…

空っぽの手

君が泣くのをただただ見ていることしかできず確かに愛はあるのに不器用な僕はこの手を君の肩に伸ばすことができずにいる「ごめんね」と君は言う(それは僕の台詞なのに)____________________人に何か相談された時、せっかく話してくれたの…

素晴らしいことなんか何もなくてただ薄っぺらいだけで誤魔化しながら 騙しながらなんとか紛れ込んで生きているきっと顔を見られたらすぐに見透かされてしまうあの子も あの人も きっと知ってる私という人間について___________________「…

「手を繋ぎたい」ってただそれだけが言えないんだ近付きたいのに 遠ざけたくて一人でいればリスクもないから_______________そういう人間だからしょうがない、って思うんだけど、やっぱり羨ましいし、寂しいし、退屈だ。自信がなくて、勇気が…

勝ち負け?

書きたくて真っ白であの子に負けそうで悔しくてそれでも書けなくて書けなくてほんとは知ってるあの子はすてき私にはないものたくさん持ってる書けたってきっと負けちゃう知ってたんだずっとわからないふりをしてた____________________…

無題

どんな歌を贈ればこの気持ち あなたに伝えられるだろう愛を歌う歌を聴くといつも考えること涙が出ちゃうような感動の歌?笑顔になるような幸せな歌?寂しさが溢れるような悲しい歌?一つでは足りない一つには収めきれないあなたへ重ねる気持ちは止めどなく

駄作

自分を守ってあげたくて扉を閉めた傷付きたくなくて閉じこもったそのうち言葉が消えて空白になったこんなのしか書けなくなって自分をもっと嫌いになった嫌い。なにこれ。駄作。駄作。駄作しか書けない。嫌い。

傷モノ

傷モノの女は嫌ですか でもまだあたし生きているんですここに立ち 息をして 笑い泣くことだってあるんです気付いたら傷があったんです文句ならいつかのあたしにどうぞむしろあたしが言ってやりたいくらい…まとまらん書けん

人形

言葉を組み立てる頭があって自由に喋れる口があって現実を見つめるための目があってそれでも私何も言わないで逃げてる夢の中でなら強くなれるのに言葉をかき消す頭になって自由を奪う口になって現実から逃げてばかりの目になってそうして私何も言えない人形…

らしく

泣きたい時は泣けばいい笑いたい時は笑えばいい喋りたい時に喋ってそうじゃない時は黙っていて好きな服を着て好きな人を愛でて苦手な人とはほどほどにそうやって自由でいて私が私でいられるように生きていられたらいいのに

ぬけがら

あの人がいなきゃあ 私ぬけがらになるの何もしない 何も考えない 何も言わないぬけがらになるのあの人がいたら 私満ち足りるのなにもかもが 幸せで しょうがないの会いたい手を繋いでいたいそばにいて欲しい離れているのが耐えられないあの人がいなきゃあ 私…

なあんも

書けません 書けませんあの頃のように自由には言葉がまるで出てこないのです書けません 書けませんあの頃のような衝動がまるで湧き出てこないのです空っぽの頭歳を重ねていくごとに退化してしまった頭なあんも なのですなあんも ないのです